![]() |
| 9:16発 パリ北駅行き |
約2時間でアムステルダム中央駅→ブリュッセル南駅へ到着する。
トーマスクック ヨーロッパ時刻表によると、この間は230km程度である。
新幹線だと、京都から豊橋(浜松より少し京都側)
そう考えると近いものだ。
このタリスは、ブリュッセルを越えてそのまま乗っているとパリまで行くことができる。アムステルダム〜パリ間 約540kmを3時間20分で走る。ちょうど東京〜新大阪(552km)の感覚だ。
大陸で国境を接しているので、なんだか不思議に思える。
東京出張感覚で、アムステルダムからベルギーを通り、フランス・パリへ
ほほー
ホテルが変わるので、ボクらは全荷物を持っての移動である。
昨日の400段らせん階段が足腰に重く効いてくる。
ユトレヒトからの帰りに、タリスの発着ホームは確認しているので駅で迷うことはない。
ホームのベンチで列車の到着を待っていると駅員がやってきて「きみたちは9:16の列車に乗るのかい?そうなら発車ホームが変更になったよ、移動してくれ」
こちらでは、こういうことはよくあるらしい。乗客はぞろぞろと大移動である。
そうこうするうち、赤い列車が到着。
国際列車らしく、スーツケース置き場もちゃんと設けられていて、ボクらも指定席へゆったり腰掛けて出発だ。
列車は順調に走る。
デン・ハーグ、ロッテルダムを通り、やがてアントワープへ。
アントワープはフランダースの犬の舞台の場所。
ということはすでにベルギーか。途中で検札には来たが、国境を越えるからといってパスポートチェックもないし、ましてや入国スタンプもなし。
ツーリストとしてはちょっと寂しい。
![]() |
| さすがワッフルの国 |
まずは、スーツケースなど大きな荷物をホテルへ預け、そのあとで市内観光をしよう。
ここでの宿泊は「メルキュール ブリュッセル センタールイーズ」というホテル。
場所は、南駅からメトロで3駅目の Louise という駅で降りて、そこからは徒歩である。
ここも自動販売機で切符を買うのだが、オランダと違ってコインしか受け付けない。ユーロのコインはたくさん持っていたので4人分を購入して乗り場へ。
ここも改札は無いようなもの。素通りできてしまう。
ホームへ降りていく長いエスカレータに乗っていると、前の方でなにやら大声で叫ぶ声がする。あとから想像すると、旅行者丸見えの日本人(ボクらのこと)に対して、子供がスリをしたんじゃないかと、大人が子供に詰め寄っていたようなのだ。
そういえば、ボクのすぐ後ろの異様に近い位置にピッタリと子供が立っていたなあ。
慌てて大切なものを確認するが、だれも被害には遭っていなかった。なんだかアムステルダムの人の良さに油断していたなあ。
どこ行っても鞄はしっかり抱えていないと危ない。
前回は駅からホテルまで行くのに失敗しているので、今回はiPhoneにあらかじめこのあたりの地図をダウンロードしておいて、GPSに導かれるまま歩いてみた。
ちゃんと誘導してくれて、無事ホテルへ到着。チェックインはまだできない時間帯なので、荷物だけ置かせてもらって、市街地へ。
地下鉄でのスリ未遂騒ぎといい、街にかなりの物乞いが座っていること、ホテルのフロントの冷ややかな対応など、ちょっとアムステルダムとは雰囲気が違う。
ベルギーは言葉が複雑で、フランス語、オランダ語、ドイツ語、英語などが使用されている。ボクがここで聞いた限りでは、基本的にはフランス語が多いように感じた。
みやげ物店などではメルシーボクゥという言葉をよく聞く。
ここはアムステルダムよりも雪が多く残っていて、天気もどんよりしていて気温も低そう。
メトロLouise駅〜Arts loiで違う路線に乗換え、Gare Centrale(中央駅)へ行き、そこから徒歩で街をまわってみる。結構坂道が多くて、みぞれも降ってきて体力をかなり消耗する。目的地は楽器博物館である。
ここには古代の楽器からシンセサイザーまで、古今東西の楽器が展示されている。
入り口でヘッドホンを借りて着けるていると、展示された楽器の前ではその楽器を使った演奏が聞こえてくる、なかなか楽しい仕掛けのある博物館。
![]() |
| グラン・プラスの市庁舎 |
ここから世界遺産である「グラン・プラス」へ行ってみよう。
市庁舎と王の家にはさまれた広場前には、ものすごい人が集まっている。
すると、広場のクリスマスツリーがぴかぴかとフラッシュし始めると、音楽が鳴り出して、市庁舎に映像が浮かび上がった。
実はちょうどクリスマスシーズンに合わせて、この場所で光のショーが繰り広げられていたのだ。ボクらはそのことを知らずにちょうどそこへ出くわしたわけ。
市庁舎の建物自体をキャンバスにして、王の家から巨大なプロジェクターで映像を映し出す。10分程度のショーだが、なかなか面白い。
![]() |
| 色とりどり小便小僧チョコ |
それは小便小僧である。
ボクの頭の中では、ブリュッセルイコール「小便小僧」なのだ。
グラン・プラスからそこへ行くまでに小さなお店がぎっしりと建ち並ぶ通りを抜けていく。
途中で、人でにぎわっているクッキーのお店があってそこへ入ってみる。ここはガイドブックにものっている店「DANDOY(ダンドワ)」で、ワッフルがおいしいらしい。それではと、チョコレートワッフルを娘たちがオーダーして食べてみる。
これで、ベルギー名物のワッフルとチョコレートをまとめて体験できたことになる。
焼き立てのワッフルはフワフワで、とてもやさしい味、それに濃厚なチョコレートがとろりとかかっていて、おなかもすいているし夢のような味。
そしてその後ようやく会えた小便小僧は今日も元気に水を飛ばしていた。





0 件のコメント:
コメントを投稿