2011年1月15日土曜日

2日目 2010/12/26(日) クラシック音楽と名画

旅行出発数日前のこと
観光予定立てるため『地球の歩き方 ベネルクス編』を見ながら考えていた。宿泊しているホテルからほんの目と鼻の先にコンセルトヘボウがあることがその時初めて認識した。
コンセルトヘボウとは、クラシック音楽好きの方はご存じであろうが、世界的に有名なクラシック系のコンサーホールのことである
これはぜひ見に行かねばらない。

さっそく、コンセルトヘボウのサイトから、ボクらの日程で見ることができるコンサートを探してみる。
旅行二日目の日程だと、小ホールでピアノ独奏と弦楽トリオ演奏の二つの公演があり、大ホールではロシアの民謡音楽?をやるようだ
三日目にあたる月曜日は休演日である。
できれば大ホールで観賞したいところではあるのだが、娘とも相談して弦楽トリオの演奏(小ホール)に決めた。
チケットの予約はオンラインでできる。しかし予約フォームのオランダ語だ。わからない言葉は想像で補って、なんとか申し込みは完了。しかし、どうやらチケットは実際に送ってくることになっているらしい。
これは困った。
いまから送られても、到着するころにはすでにこっちはオランダである。
急に不安がふくらむ。
会場前でチケットがなくて門前払いをくらう日本人観光客3人...
そうだ、コンセルトヘボウへメールを送っておこう
「こちら日本で申し込みましたが、郵送してもらっても受け取れません。そちらで預かってください。」
プアな英語を駆使してなんとか送信。
あとは彼らを信じよう。思いは伝わるだろう。


奥にコンセルトヘボウ、手前トラム
さて、旅行二日目である。
オンラインで予約したコンセルトヘボウでのコンサートは、11:00開演だ。
場所はわれわれのホテルのま裏。
ゆっくり朝食をとってから、9:00にホテルを出る。まだ早すぎるかと思ったが、入口には蝶ネクタイのお兄さんがすでに立っている。
さっそくチケットの件を聞いてみることにしよう。
「日本で予約をしたのだが、チケットを日本で受け取る前にこちらへ来てしまった。ボクらは入場できる?」
そうすると、彼は笑顔を浮かべ「あっちのチケット売り場で聞いてみて」と指をさす。
言われたとおりに、チケット窓口で「わたしの名前はxxxx、日本でチケット予約しました。取り置きされてますか?」
そうすると売り場のおばさんも笑顔をうかべ「ああ、あの長~いアドレスの人ね」と言いながら、郵送用の封筒にいれたチケットを渡してくれた。
ブラボーオランダ!
ブラボーコンセルトヘボウ!

思いは伝わっていた
こうしてボクらは世界の殿堂コンセルトヘボウ(小ホールだけど)でコンサートを聴くことができたのだ。
(ちなみにうちの住所はローマ字で書くと、町名が26文字になる)

で、その肝心のパフォーマンスは、なじみのない音楽でいまひとつピンとこない感じだった。バロック時代ってあまり聞いたことないし。ただ、こうして旅行先で素晴らしホールへ来られたのは感動である。


この近辺にはコンセルトヘボウの他にもゴッホ美術館、国立ミュージアム、近代美術館などが集まっている「ミュージアム広場(Museumplein)」と呼ばれる地区である。
この中でボクらが選択したのは国立博物館
ここは、絵画だけではなく、デルフト焼きの陶器をはじめさまざまな作品が展示されている。中でも有名なのは、レンブラントの「夜警」、フェルメールの作品である。
いま改装中なので全てを見ることはできない(ちょうどこんな映画『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』も日本で上映中 )
さすがに「夜警」は絵も大きくて大迫力である。フォルメールは三作品「ミルクを注ぐ女」「小路」「恋文」が展示されていた。
かなり広いし、作品群も多岐にわたっているので、これだけでもかなりお腹いっぱいになる。

このあとトラムでダム広場まで行き、ショッピングセンター「MAGNAPLAZA」をぶらぶら。日本だと25日を過ぎたら、ばっさりとクリスマスの飾り付けはお正月へと変わるが、こちらでは年内いっぱい(場所によっては年を越しても)クリスマスの飾り付けが残っている。

屋外スケートリンク横の看板

25日のブログで、ヨーロッパに留学中の娘とは最終地コペンハーゲンまで合流しないと書いたが、急きょ一日遅れでアムステルダムへ来ることになり、このあとスキポール空港へ迎えに行く。
ようやく家族全員そろって、このあとの旅行を続けることになる。

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